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太陽光発電と蓄電池の稼働状況を示す用語の意味とそれぞれの関係

蓄電池の導入まで
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「太陽光発電と蓄電池の稼働状況」、「電気の使用状況」を把握する上で知っておくべき用語の意味とそれぞれの関係について書きます。

太陽光発電や蓄電池を設置したことによる電気代の節約効果を計算するには知っておく必要があります。

今回のブログを読むと、分かっているようで実は分かっていなかった太陽光発電や蓄電池関係の用語の意味とそれぞれの関係が分かるワン。

用語の意味

●「発電」:太陽光で発電した電力のこと

●「消費」:家庭で使用した電気のこと

「自家消費」も含めて使用した電気のことを広く意味します。以下の3つは、方法は違いますが、いずれも「消費」に該当します。以下の記載(「自家消費」)は、太陽光発電と蓄電池を持っていたと仮定した場合です。

・太陽光パネルで発電した電力をリアルタイムで使用すること(=自家消費)

・蓄電池に貯めた電力を放電して使用すること(=自家消費)

・電力会社から購入した電力を自分の家の家電などにリアルタイムで使用すること

●「自家消費」太陽光で発電した電力のうち自分の家で使用した電気のこと

以下のようなことが該当します。

・太陽光パネルで発電した電力を、家庭(家電製品など)の電力として、その場でリアルタイムで使用すること

・蓄電池に貯めた電力を放電して使用すること(太陽光発電で余って蓄電池に貯めておいた電力を使うこと)

・その他、EV(太陽光発電した電力を動力源とすることができる電気自動車)、おひさまエコキュート(太陽光発電した電力で沸かすことができる給湯器)などを利用することも、太陽光で発電した電力を使うわけですので自家消費として挙げられます(ちなみに、EVやおひさまエコキュートは我が家にはありません)。

「売電(ばいでん)」:太陽光発電で発電して、家庭で消費した残りの余った電力を電力会社に売ること

「買電(かいでん)」:電力会社から電力を購入して電気を使うこと。「ばいでん」とも読めますが「売電」と読み方が同じになってしまうので、「かいでん」と読むのが一般的なようです。

「余剰電力」:太陽光発電で得られた電力量から、家庭内で使用した(=自家消費した)電力量を差し引いて残った電力の量。余剰電力は電力会社に売却することになります。

卒FIT後は売電価格が下がるので、余剰電力として売電していた電力を蓄電池に貯めるという形で自家消費に回した方が電気代の節約になります。

<太陽光パネルに加え、蓄電池を導入すると、「充電」、「放電」という用語が加わります。>

●「充電」:(買電又は太陽光発電により)蓄電池に電力を貯める(蓄電する)こと。以下の2つは、いずれも「充電」ですので、実際に充電される際は、どちらの方法で充電されたのかを把握することが重要です。

 ・買電による充電(余剰電力がない時(夜間など)の充電)

 ・太陽光発電による充電(余剰電力がある時(日中)の充電)

●「放電」:蓄電池に貯めた電力を蓄電池から放出して使う(消費する)こと

「経済効果」(電気代の節約効果):太陽光発電と蓄電池を設置していることによって、それらを設置していない時よりもかからなくなる費用(=電気代の節約金額)

各用語の関係

★「発電量(kWh)」=「自家消費量(kWh)」+「売電量(kWh)

(すなわち、「太陽光で発電した電力」は、「自分の家で使う」か「売る」かのどちらか、ということ)

です。

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これを金額に換算したものが「経済効果」(電気代の節約効果)として出る部分となります。具体的には・・・

「経済効果」(電気代の節約効果(円))「自家消費量(kWh)」×「電力量料金単価(円)(※1) + 「売電量(kWh)」×「売電単価(円)(※2)

(※1):電力会社から電気を買わなかったことの効果

(※2):売電して得た収入

もう少し厳密にいうと、蓄電池を設置した後は、例えば、「時間帯別電灯料金プラン」を利用し、昼間時間よりも電気料金の安い夜間時間帯に買電して蓄電池に充電し、電気料金の高い昼間に放電して使うことも電気代の節約につながりますので、「経済効果」(電気代の節約効果)と考えられます。翌日の天気予報が雨や曇りなどで太陽光発電が期待できない場合、この方法で昼間時間の電気料金と夜間時間の電気料金の差額分節約できることになります。

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★「消費量(kWh)」=「自家消費量(kWh)」+「買電量(kWh)

すなわち、「消費した電力」は、「太陽光発電でまかなった」か「電力会社から買った」かのどちらか、ということ)

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言い換えれば、「買電量(kWh)」=「消費量(kWh)」-「自家消費量(kWh)

すなわち、「電力会社から買った」電力は、「消費した電力」すべてのうち、「太陽光発電でまかなった」部分以外、ということ)

という式が成り立ちます。

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「自家消費」は、太陽光発電と蓄電池を持っていたとすると、「太陽光パネルで発電した電力を、家庭(家電製品など)の電力として、その場でリアルタイムに使う分」+「太陽光発電で余った電力を蓄電池に充電してあとで使う分」となります。

上記の式を見て分かるとおり、「買電」を減らすには、「消費」を減らすか、「自家消費」を増やすかが必要です。前者は家電機器などを無駄に使わないようにすること(これには限界があると思いますが…)、後者は太陽光パネルの設置や蓄電池の設置で実現することができます。

特に蓄電池については、太陽光発電のみの場合に「売電」していた電力を蓄電池に貯めることで「自家消費」に回す(※)ことができるため「買電」の量を減らすことができます。

(※)厳密にいえば、実際は、太陽光発電した電力を蓄電池に充電する時と、蓄電池から電力を放電する時に「ロス」が発生しますので、目一杯家庭で使う電気に充てられるわけではありません

卒FITすると売電価格が一気に下がるから売電収入はあまり期待できなくなりますね。電気代を節約したいのなら、売電するよりも買電を減らすことが大事なのですね。

卒FIT後は売電価格が下がります。また、最近の電気料金が高騰しています。上記のとおり、蓄電池の設置により「自家消費」の部分を増やせば「買電」が少なくなり、節約効果が大きくなるわけです。

~まとめ~

〇「太陽光発電と蓄電池の稼働状況」、「電気の使用状況」を把握する上で「発電、売電、自家消費、充電・・・」など用語の意味と、それぞれの関係については知っておくべき。それが理解できていないと、太陽光発電や蓄電池を設置したことによる電気代の節約効果を自分で計算することができない。

〇太陽光発電だけであれば、「発電、売電、自家消費・・・」などの関係はシンプルで分かりやすいが、追加で蓄電池を設置すると、「充電、放電」も加わるため、少し分かりづらくなる。

〇卒FIT後は売電価格が下がること、また、最近の電気料金の高騰などから、蓄電池の設置などにより「自家消費」の部分を増やせば「買電」が少なくなり、節約効果が大きくなる。

次回は、卒FIT後から蓄電池設置までの間に対応したこと?!(再エネおあずかりプランへの加入) について書きたいと思います。

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