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蓄電池設置後の稼働実績と電気代の節約効果(8月、9月、10月支払い分)

蓄電池の稼働実績
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7月上旬に蓄電池を設置してから3か月以上経ちました。

夏の暑さがようやく過ぎ去り、10月になると、金木犀の甘い香りも漂い始めました。

ここ最近は、さわやかな秋晴れが続き、一番大好きな季節です。

今日は、無事稼働開始した蓄電池に関し、以下の3点をお伝えしたいと思います。

・太陽光発電と蓄電池の稼働実績(発電、買電、放電・・・など)

・電気代をどのくらい削減できたか(8月分、9月分、10月分)

・仮に、太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合に、電気代にどのくらいの差が出ていたかのシミュレーション

今回のブログを読むと、「蓄電池設置後の稼働実績」や「仮に、太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合と比べた電気代の差」が分かるワン。

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太陽光発電と蓄電池の稼働実績、電気代の昨年との比較

室内モニターのデータから集計しました。電気代の支払い期間(前月11日~当月10日)に揃えて集計しました(蓄電池設置後3か月分)。電気代の「売電」と「買電」におけるカッコ内の数字は、モニターのデータではなく、東京電力の「ご利用明細」の数値となります(両者の数値に多少ズレが出ています)。

(単位:kWh、円)

発電(a)売電(b)買電
(c)
消費(d)充電(e)放電(f)電気代
(当年)
<参考>
電気代
(前年)
8月分 (7/11-8/10)861 kWh190 kWh (182 kWh)234 kWh (計247、 昼59、 夜188)753 kWh311 kWh327 kWh5,814円
(買電:247kWh)
14,805円
(買電:559kWh)
9月分(8/11-9/10)742 kWh114 kWh (108 kWh)327 kWh (計342、 昼83、 夜259)818 kWh301 kWh326 kWh8,077円
(買電:342kWh)
14,236円
(買電:493kWh)
10月分(9/11-10/10)628 kWh151 kWh (144 kWh)277 kWh (計289、 昼70、 夜219)619 kWh271 kWh279 kWh7,576円
(買電:289kWh)
11,671円
(買電:441kWh)

※前年時点は、蓄電池はまだ設置してなく、太陽光発電のみの状況

<補足説明>

・蓄電池の蓄電容量:12.8kWh(実効容量:11.9kWh)、太陽光パネル設置容量:6.3kW

運転モードや各種設定は、以前のブログ(「蓄電池の運転モードと各種設定」)をご覧ください。

・「買電(c)」…蓄電池への充電のための買電が含まれる。カッコ内は東京電力の「ご利用明細」の数値

・「消費(d)」…蓄電池への充電はその時点では消費とはならず、蓄電池から放電して電力を利用した時点ではじめて消費となる。

・「充電(e)」…買電による充電と太陽光発電による充電の合計

・電気代は、売電分(1kWh=8.5円)を差し引いた実質的な電気代

・昨年は蓄電池は無く東京電力の「再エネおあずかりプラン」に加入した状態で、今年は蓄電池を設置し当プランを解約した状態

「10月の実際の電気代」と「仮に太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合の電気代」の差異

10月の実際の電気代

10月の実際の電気代は、以下のとおりです。

〇基本料金:2,292.4円(A)

〇電力量料金単価部分:(買電:289kWh(昼70kWh、夜219kWh))

  (昼時間:8時~22時、夜時間:22時~8時)

昼時間(~80kWh):33.98円×70kWh= 2,378.6円

昼時間(81kWh~200kWh):41.96円×0kWh= 0円

昼時間(201kWh~):46.91円×0kWh= 0円

夜時間:29.19円×219 kWh= 6,392.61円

電力量料金単価部分の合計:8,771.21円(B)

〇燃料費調整額:-5.73円×289 kWh = -1655.97円(C)

〇再生可能エネルギー発電促進賦課金:1.40円×289 kWh= 404円(D)

〇国の特別措置による値引き額:-3.50円×289 kWh= -1,011円(E)

 (A)+(B)+(C)+(D)+(E)= 8,800円(F)

———————————-

〇売電収入:8.5円×144kWh=1,224円(G)

よって、実質的な電気代((F)-(G)):8,800円-1,224円=7,576円

以下は、実際の「ご利用明細」の画面の抜粋です

仮に太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合の電気代

上の表のとおり、10月消費電力量は、

619kWh

です。太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合、この619kWhの消費電力をすべて買電でまかなうことになります。

我が家のこれまでの消費実績から、「昼時間:夜時間」の電気使用量の割合を「2:1」とすると、

昼時間:413kWh

夜時間:206kWh

の消費電力量となります。

この前提において「仮に太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合の電気代」は、以下のとおりになります。

〇基本料金:2,292.4円(A)

〇電力量料金単価部分:(買電:619kWh(昼413kWh、夜206kWh を前提とした))

昼時間(~80kWh):33.98円×80kWh= 2,718.4円

昼時間(81kWh~200kWh):41.96円×120kWh= 5,035.2円

昼時間(201kWh~):46.91円×213kWh= 9,991.83円

夜時間:29.19円×206kWh= 6,013.14円

電力量料金単価部分の合計:23,758.57(B)

〇燃料費調整額:-5.73円×619 kWh = -3,546.87円(C)

〇再生可能エネルギー発電促進賦課金:1.40円×619 kWh= 866円(D)

〇国の特別措置による値引き額:-3.50円×619 kWh= -2,166円(E)

 よって、電気代:(A)+(B)+(C)+(D)+(E)= 21,204円

「仮に太陽光発電のみ設置していて蓄電池は設置していなかった場合の電気代」のシミュレーションもしようと思ったのですが、室内モニターで確認できるデータだけですと、ちゃんとした前提を置くことができなかったので、断念しました・・・。

所感

・蓄電池を設置した今年の夏は、電気料金が値上がりしたにもかかわらず、電気代(買電量)を大きく削減できていました。我が家の10月分(電力消費量:619kWh)の電気代で試算したところ、「太陽光発電+蓄電池」があると、それらが両方ない時に比べ、電気代を10,000円以上削減することができました。

・上記の今年8月分、9月分、10月分の支払いについては、「燃料費調整額」及び「国の特別措置による値引き」での減額がとても大きく、また、今年の夏は天候が良く発電量が多かったということもありましたが、それらの要因を差し引いたとしても、蓄電池導入の効果は大きいと実感しました。

・この3か月、天気の良い日は、早くて午前中、遅くてお昼過ぎ(14時台頃まで)の間に太陽光発電によって蓄電量が100%まで達している日が多かったです。午後も100%の状態をキープしながら、夕方以降、放電を開始するといった動きでした。単価の高い22時まで(昼時間単価)蓄電池の放電で電気をまかなえた日がほとんどです(もちろん22時までもたなかった日も数日ありました)。蓄電容量も我が家にちょうど合っていたと思います。

・秋に近づくと、エアコンの使用が少なくなったことから、消費電力量も夏に比べるとだいぶ減りました。そのため、夜中になってもかなりの蓄電量が残っている日が多く、翌朝になっても(買電にて夜間充電することなく)まだ残っている日もありました。

・天気予報が良くない時は、「気象連動AI」機能により買電にて夜間充電を適切な量だけしてくれたので、単価の高い昼時間帯にたくさん買電するというようなことはほぼありませんでした。

・稼働状況の各項目は、太陽光発電のみの時は分かりやすかったのですが、蓄電池を設置してからは、新たに「充電」と「放電」という動きが加わり、ややこしくなりました。「買電」には蓄電池への充電のための買電が含まれたり、「充電」には買電による充電と太陽光発電による充電の両方が含まれたりと、その項目がどういった内容を示すのか、また各項目間がどういう関係なのか、大変複雑になりました。

・ということもあり、いろいろな項目を見て難しく考えることはせず、シンプルに電力会社からの「買電」をどれだけ抑えられるかということにポイントを置いて見ていこうと思っています。

・もっというと、昼時間(8時~22時)の買電は、80 kWhを超すと電気料金の単価が一気に上がってしまう(33.98円 → 41.96円)ため、「単価が高い昼時間の買電を毎月80 kWhまでに抑えられたか」、別の言い方をすると、「蓄電池の放電で日々22時まで電力をまかなえたか」ということを目標にして、室内モニターを日々チェックしています。

→9月分だけ昼時間の買電が80 kWhを少しだけオーバーしてしまいましたが、8月分と10月分は、80 kWh以内におさめることができました。1か月間で80 kWh以内におさまったということは、1日あたりの昼時間の買電を平均して2.7kWh以内に抑えることができたということです。この3か月間、8時~22時の間は、太陽光発電又は蓄電池からの放電によりほぼ電気をまかなえる状況でした。

季節が変わると電気の使用状況も電気代も変わってくると思いますので、また実績を整理してお伝えします。

今後、秋や冬や春に、蓄電池がどれだけ活躍してくれるのか、今から楽しみだわ。

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