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これだけは知っておくべき蓄電池の種類(タイプ)

蓄電池の導入まで
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蓄電池の設置を決心してから、蓄電池について真剣に勉強しました。

蓄電池販売業者さんのインターネットサイト、YouTubeにも分かりやすく説明してくれている動画がたくさんありました。

蓄電池を選ぶ際に最低限以下の種類(タイプ)は把握しておくべきかと思いました。

蓄電池は、「機能」として、大きく以下のように分類されます。

今回のブログを読むと、蓄電池の種類やタイプが分かるワン。設置後に「こんなこと知らなかった…」と後悔しないように、蓄電池に関する最低限の知識は持っておきたいワン。

「全負荷型」or「特定負荷型」

〇「全負荷型」: 停電時に、家のすべての場所の電気が使えます。家電の多くを占める100V(ボルト)電圧家電だけではなく、エアコンやIHクッキングヒーターなど200V(ボルト)電圧家電の使用も可能となります。

(停電時に家の中のすべての電気が使えて(=家全体の電気が復旧して)、エアコンなどの家電も制限なく使用できる、ということは、逆に言えば、停電時に蓄電池に貯めた電気での稼働時間は短くなる、ということにもなります。)

〇「特定負荷型」:停電時に、あらかじめ決めた家の特定の場所の電気のみ使えます。200V(ボルト)電圧家電は使用できません。「全負荷型」と比べると、設置費用が安いです。

「ハイブリッド型」or「単機能型」

〇「ハイブリッド型」

・太陽光発電のパワーコンディショナー(※1)と蓄電池のパワーコンディショナーが「ハイブリッド」という名のとおり、1台に兼ね備えられた機器です。ですので、蓄電池設置の際に太陽光用パワーコンディショナーを取り外すことになります。

(※1)パワーコンディショナーとは、太陽光発電で発電した電力や蓄電池に充電されている電気(直流)を家で使える電気(交流)に変換する機器です。「パワコン」と略して読んだりします。

・停電時に自動で「自立運転」(※2)のモードに切り替わり、何も操作することなく、蓄電池の電気が使えるようになります。

(※2)自立運転とは、停電時に、太陽光パネルで発電した電力を使ったり、蓄電池から放電した電気を使ったり、太陽光パネルで発電した電力を蓄電池に充電したりして、家電製品などを使えるようにする機能

・停電時も出力が高いです(同時にたくさん電気を使える)。

・停電時には日中はまず太陽光発電で電気を賄いますが、ハイブリッド型であれば、それと同時に太陽光発電で余った電気をスピーディーに蓄電池に充電することができます。

・パワーコンディショナーで、直流から交流に変換する時の電気のロスが単機能型より小さいです。

・ハイブリッド型の蓄電池は、太陽光パネルとの相性があるようです。業者さんに太陽光パネルについて型番を聞かれ、購入を希望した蓄電池との組み合わせが可能かを確認されました。

・卒FIT(太陽光パネル設置後10年以上経過)の人は、パワーコンディショナーの寿命(一般的に約10年~15年)が近づいているということですので、ハイブリッド型の蓄電池を導入すると、太陽光発電としてのパワーコンディショナーの交換もできた、ということになります。

〇「単機能型」:

・蓄電池専用のパワーコンディショナーのことです。

・単機能型は、太陽光発電設備と蓄電池それぞれに1台ずつパワーコンディショナーが必要となるタイプです。

・停電時に手動操作で「自立運転」のモードに切り替える必要があります。

・停電時は出力が低いです(同時にたくさん電気を使えない)。

・パワーコンディショナーでの変換回数が増えるので、直流から交流に変換する時の電気のロス(変換回数)がハイブリッド型より大きくなります。

・蓄電池を導入した場合でも単機能型のパワーコンディショナーであれば、それは太陽光発電のパワーコンディショナーとしての役割は果たしません。

・見方を変えれば、既存の太陽光発電のパワーコンディショナーをそのまま活用することができるということです。太陽光発電のパワーコンディショナーの使用年数がまだあまり経っていないような場合は、もったいないので、それをそのまま活用したいものです(ハイブリッド型の蓄電池を後から導入した場合は、既存の太陽光発電用のパワーコンディショナーは取り外すことになってしまいます)。

・「ハイブリッド型」と比べると、設置費用が安いです。

上記のとおり、蓄電池は、「機能面」では、「全負荷型」or「特定負荷型」「ハイブリッド型」or「単機能型」の組み合わせの4タイプに分類されます。

まず、大事な機能面で分類されたこの4タイプの中から、我が家のニーズにあったタイプを選ぶことにしました。

我が家の蓄電池タイプ

我が家は、「全負荷型でハイブリッド型」としました。

停電時に、できることならなるべく不自由したくない。普段どおり家の中のどこの場所でも電気を使えて、どんな電化製品も使えれば助かる、という理由です。

太陽光発電のパワーコンディショナーをすでに12年以上使っており、「そろそろ性能が衰えている(発電ロスが大きくなった)だろうし、それだけならいいけど、いきなり故障して動かなくなると困るな。交換という点でもちょうどいい時期だな。」と思ったことも、(太陽光発電のパワーコンディショナーを兼ねる)「ハイブリッド型」を選択した理由です。

「全負荷型でハイブリッド型」の蓄電池は4タイプの中で設置費用は一番高くなりますが、停電時にも普段と変わらないような生活を送りたい(普段どおり電気を使いたい)、という希望がある場合は、この組み合わせを選択することになるのかなあと思います。

どういったことを望むかによって、選ぶ蓄電池も変わってきます。

例えば、蓄電池の設置の目的が「日常生活における電気代の節約」であり、「停電時には特定の場所の電気のみ最低限使えれば十分」という考え方もあると思います。その場合は「特定負荷型」という選択をすれば、「全負荷型」よりも設置費用を安く抑えることができるわけです。

その他の面でのタイプ分け

今回、蓄電池を選ぶ上で一番重要と思われる蓄電池の「機能面」でタイプ分けしましたが、その他にも蓄電池製品の各部材が一つの大きな箱のようにまとまっている「一体型」なのか、それとも部材はまとまってはいないけど一つ一つの部材が小さくコンパクトである「分離型」なのか、また、蓄電池本体を地面に置くタイプなのか、それとも壁掛けタイプなのか、といったような「物理的な面」(大きさ、部材数、設置位置、それらを踏まえたスペースの制約・外観の印象など)での検討も次に大切ではないかと考えます。

~まとめ~

〇停電時に、普段と同じように電気を使いたいのであれば、「全負荷型でハイブリッド型」

〇太陽光発電のパワーコンディショナーの寿命が近いと判断すれば、「ハイブリッド型」の蓄電池を設置することにより、太陽光発電としてのパワーコンディショナーも交換できた、ということになる。

〇「停電時には特定の場所の電気のみ最低限使えれば十分」という考えであれば、「特定負荷型」を選択することにより、「全負荷型」よりも設置費用を安く抑えることができる。

次回は、蓄電池とは少し話がそれますが、我が家の太陽光発電の実績、について書きたいと思います。

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