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蓄電池の充放電ロスはどのくらいか ~「発電量から売電量を差し引いた値」と「電力消費量から買電量を差し引いた値」の差~

蓄電池の稼働実績
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今回のブログでは、蓄電池に電気を充電する時と放電するときの電気のロスについてお話しますだワン。

「太陽光発電+蓄電池」の家庭で、蓄電池の充放電ロスは、「発電量から売電量を差し引いた値」「電力消費量から買電量を差し引いた値」の差となってあらわれます。

「自家消費」=「発電量-売電量」

まず、「太陽光発電+蓄電池」がある家庭においての「自家消費」について復習したいと思います。

「自家消費量」は、一般的に自家消費量 = 発電量-売電量で計算されます。

この計算式が示すとおり、「自家消費」は自分の家で発電した電気のうち、売電せずにそのまま自分の家庭で使うことです。

「電力消費量-買電量」が意味すること

一方で、電力消費量-買電量という計算式の意味を考えてみると、それは「自宅で使用した電力消費量」から「電力会社からの買電量」を差し引いたものですので、「太陽光発電+蓄電池」の家庭においては、「発電や蓄電池の充放電を経た結果、最終的に電力会社から買わずに済んだ電力量」という意味合いになります。

「発電量-売電量」と「電力消費量-買電量」は何が違うか

「発電量から売電量を差し引いた値」「電力消費量から買電量を差し引いた値」の違いについて整理します。どちらも同じく「自給自足した電力」という意味になるように思えますが、いったい何が違うのでしょうか。

太陽光発電と蓄電池を設置していると、 毎月の電気データとして、

  • 発電量 − 売電量…(a)
  • 電力消費量 − 買電量…(b)

の2つを計算することができます。

結論からお伝えすると、これらの計算結果は、電力消費量 − 買電量…(b)の方が小さくなります。

「なぜ差が出るの?」と疑問に思う方も多いはずです。

そこで今回は、我が家の3年間の実績データを使いながら、 この差が生まれる理由を解説します。

我が家の3年間のデータをグラフで確認📉

以下は、2023年7月〜2026年6月までの 「発電量−売電量…(a)」と「電力消費量−買電量…(b)」の月次データです。

グラフの見方ですが、

例えば、期間最初の2023年7月を見ると、

「発電量−売電量…(a)」は606kWh、「電力消費量−買電量…(b)」は466kWh であり、(a)に対する(b)の比率((b)/(a) )は77%(すなわち23%減)となっています。

3年間のデータ分析🔍

概況

このように、どの月も「電力消費量−買電量…(b)」< 「発電量−売電量…(a)」となっており、(a)に対する(b)の比率((b)/(a) )は64%~83%の範囲で推移し、3年間の月平均は76%(すなわち24%減)となりました(本記事の最後に表も掲載しました)。

(a)に対する(b)の比率((b)/(a) )は、我が家においては、なぜか毎年10月だけ低くなっていますが、その他の月は常に70%以上(最高は83%)となっています。蓄電池設置当時から3年経った現在まで、この比率の低下(=蓄電池の劣化)は特に見受けられません。

「電力消費量−買電量」< 「発電量−売電量」となる理由

なぜ「発電量−売電量…(a)」よりも「電力消費量−買電量…(b)」の方が小さくなるのか?ですが、理由はとてもシンプルで、 蓄電池には充電時と放電時に電気のロスがあるからです。

つまり、両者とも「自給自足した電力」といっても、「電力消費量−買電量…(b)」の方は蓄電池から「取り出せた量(ロス後)」だけしか含まれないので、充放電時のロス分が自給自足できた量からは差し引かれることになります。

以下の「エコ発電本舗」のサイトによると、太陽光から蓄電池へ電気を入れるとき、そして蓄電池から家庭へ電気を出すときなどに、合計数%〜十数%のロス(※1)が発生するとされています(※2)。

(※1)上記のとおり、我が家のロスは3年間の月平均で76%(24%減)でしたので、ここに記載のあるロス割合(合計数%〜十数%)よりもロスはやや大きいということになります。

(※2)以下の「エコ発電本舗」サイトが参考になります。

蓄電池の「充放電のロス」はどれくらい?知らないと損する電気の損失を解説|エコ発電本舗
蓄電池の「充放電のロス」はどれくらい?知らないと損する電気の損失を解説。家庭用蓄電池に迷ったらエコ発電本舗にご相談ください。

🔍 まとめますと…

  • 「発電量−売電量…(a)」は → 蓄電池に「入れた量(ロス前)」を含む
  • 「電力消費量−買電量…(b)」は → 蓄電池から「取り出せた量(ロス後)」だけ含む
  • そのため、必ず 「電力消費量−買電量…(b)」の方が小さくなります。
  • 両者の差がまさに「蓄電池の充放電ロス」です。

以前のブログ記事「蓄電池を設置したら「自家消費量」はどう計算する?!(蓄電池の充放電ロスを考慮)」もご参照ください。

まとめ

太陽光発電と蓄電池を使う家庭では、 「発電量−売電量…(a)」「電力消費量−買電量…(b)」に必ず差が生じます。 我が家の3年間のデータでも、毎月(b)の方が小さくなっていました。 これは蓄電池の充電・放電時に発生するロスが原因で、 (a)ロス前の“投入量”(b)ロス後の“取り出し量”をみているためです。

(参考)「発電量−売電量」と「電力消費量−買電量」の月次データ(表形式)

年月発電量から売電量を差し引いた値(a)
(単位:kWh)
電力消費量から買電量を差し引いた値(b)
(単位:kWh)
(a)に対する(b)の比率
2023年7月60646677%
2023年8月64450478%
2023年9月53740375%
2023年10月44531972%
2023年11月39128974%
2023年12月42832075%
2024年1月44632773%
2024年2月41129873%
2024年3月53139675%
2024年4月47734773%
2024年5月52337772%
2024年6月56242976%
2024年7月60744974%
2024年8月59145176%
2024年9月54141577%
2024年10月35222564%
2024年11月41830974%
2024年12月49538678%
2025年1月50037976%
2025年2月50639478%
2025年3月42329670%
2025年4月47433470%
2025年5月46333372%
2025年6月61647377%
2025年7月73758880%
2025年8月69454979%
2025年9月50436572%
2025年10月33922566%
2025年11月41331175%
2025年12月40631979%
2026年1月49940982%
2026年2月39031180%
2026年3月48139081%
2026年4月43235582%
2026年5月47539483%
2026年6月40630575%
合計17,75913,43876%

※2023年7月は、月の途中からのデータ

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