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太陽光発電や蓄電池の役割 ~「地球沸騰化時代」における環境や電力事情への貢献~

太陽光発電
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今年の流行語大賞でトップテン入りした中に「地球沸騰化」という言葉がありました。最近のNHKでもこの言葉に関するテーマを取り上げた番組をよく放送しています。

どんな意味でしょうか。

今年の夏は本当に暑かったです。世界的な気温上昇を受け、グテーレス国連事務総長が「地球沸騰」と表現したのです。

近年、世界的に、気候変動に対する問題意識が高まり、脱炭素・カーボンニュートラルに向けた取り組みが一気に進み出しました。

日本は、気候変動対策として「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指しています。

太陽光発電や蓄電池は、電気代節約や災害時の停電対策だけではなく、世の中のそんな流れに貢献する役割があるのです。

今回のブログを読むと、太陽光発電や蓄電池が「脱炭素・カーボンニュートラル」といった世の中の流れに貢献しているということが分かるワン。

「カーボンニュートラル」とは

「カーボンニュートラル」とは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出と吸収が相殺されている状態のことを言います。

具体的には、CO2の排出量を削減するために、その吸収を自然の森林などに頼るだけでなく、人間の活動によって植林を行ったり、再生可能エネルギー(太陽光発電など)を導入したりするなどして、温室効果ガスを実質的にゼロにする(排出分と相殺する)取り組みのことです。

以下は、環境省のホームページです。

カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル|環境省
カーボンニュートラルについての基礎的な情報と、気候危機の現状、2050年カーボンニュートラル実現に向けてのロードマップをご覧いただけます。

我が家における「カーボンニュートラル」貢献度

我が家の太陽光発電量から換算したCO2削減量

太陽光発電の室内モニターに興味深いデータがありました。

そのデータによると、2022年の1年間で、我が家の太陽光発電量(※)は「7,216kWh」あり、それは、CO2「2,269kg」分の削減に相当するというデータです。

(※)太陽光パネル設置容量:6.3kWです。

以下、室内モニターの写真です。

太陽光発電の取扱説明書(SHARP SUNVISTA 2010年当時のもの)には以下の説明があります。

「CO2削減量」:

太陽光発電を石油火力発電と比較した場合の排出CO2の削減量

「太陽電池の発電量(kWh)」×「0.3145kg-CO2/kWh」

※我が家の場合、7,216kWh×0.3145kg-CO2/kWh = 2,269kg-CO2の削減となります。

「成木にすると」:

CO2削減量の値が、樹木何本分のCO2吸収量に相当するかを示したもの

「CO2削減量(kg-CO2)」÷「14(本/ kg-CO2)」

※我が家の場合、2,269kg-CO2 ÷ 14本/ kg-CO2)= 162本分の削減となります。

「石油にすると」:

CO2削減量の値から、火力発電で使用する石油をどれだけ節約できたかを求めたもの

「太陽電池の発電量(kWh)」×「0.227(ℓ/ kWh)」

※我が家の場合、7,216kWh×0.227/ kWh)= 1,638ℓの削減となります。

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☆ちなみに、太陽光パネル設置以来約12年半の間の積算の発電量は、96,179 kWh、CO2削減量は30,248 kg-CO2でした。

日本全体のCO2排出量に占める我が家のCO2削減効果の割合

日本全体のCO2排出量は、年間11億7,000万トン(2021年度のデータ)です。

(以下の環境省ホームページの「令和5年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」において、要約 (PDF)の4ページを参照しました。)

環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書
環境省のホームページです。環境省の政策、報道発表、審議会、所管法令、環境白書、各種手続などの情報を掲載しています。

我が家の太陽光発電による1年間のCO2排出量の削減効果が2,269kgですので、日本全体のCO2排出量に占める削減効果の割合を計算すると以下のとおりです。

2,269kg ÷ 11億7,000万トン(1,170,000,000,000kg)× 100% = 0.000000193%

我が家と同規模の発電量の家が519万世帯あれば、日本全体の1%のCO2排出量を削減できるという計算になりました。

一つの家庭でできることはわずかであっても、「塵も積もれば山となる」ということかな。

太陽光発電をより活かすための蓄電池の役割

「太陽光発電」の弱点は発電量が天候に左右されることです。電力は、需要(消費量)と発電量のバランスが取れていないと送配電設備などに不具合が生じ、停電につながる可能性があるので、再生可能エネルギーの出力が天候によって増えたり減ったりした場合には、余った電力を使ったり、逆に電力の不足を補ってバランスを保つことが必要になります。

近年「出力制御」が増えています。「出力制御」というのは、電力の発電量が需要を上回った時に、電力の需給のバランスを保つために発電量を抑えることです。近年再生可能エネルギーが増えてきた中で、天気が良い九州地方などで「出力制御」が増え、せっかく太陽光発電した(売電できるはずの)電力の出力を抑止しなくてはならない状況が出ています。

「蓄電池」はそういった課題を解消する能力があると言えます。天気がいい日には太陽光発電の余った電力を貯めておき、電力が足りない時に放電するという使い方ができるからです。蓄電池は、電力の需給バランスを調整する役割も持っており、太陽光発電をより活かす存在と言えます。

電力の需要と供給のバランスを保つために電力使用量を制御することで電力需要パターンを変化させる「ディマンド・リスポンス(DR)」の取り組みにも蓄電池が活かされています。

以下は、経済産業省のホームページです。

https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electricity_measures/dr/dr.html

まとめ

太陽光で発電し、その分石油火力による発電を減らしたとすると、CO2排出量を削減することにつながります。

これは、世界全体が目指している「カーボンニュートラルの実現」に寄与します。

また、蓄電池は、太陽光発電を効率的に使い「安定した電力供給を行う」ことに寄与しています。

「省エネ」という昔からの言葉に加え、最近「創エネへ」という言葉が出てきました。普段の生活で「省エネ」しながら、今後は太陽光発電や蓄電池を使って「創エネ」することの意義は大きいと理解しました。

日常生活における「電気代節約」や「災害時の停電対策」ということはもちろんですが、環境や電力事情のためにほんのわずかでも貢献できていると思えることも、太陽光発電や蓄電池をつけてよかった点です。

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