7月の上旬、いよいよ蓄電池の設置工事日です。9時頃に工事を行う技術者の方が2名来ました。
設置工事をずっと見ていたわけではないので、すべてを詳しくお伝えすることはできませんが、工事の最中、たまに様子を見に行ったので、把握できた範囲で当日の様子を書きたいと思います。
我が家の人間が何か作業するということはありませんが、技術者の方に何か聞かれたり、蓄電池が正しく動作することを一緒に確認したり、使い方の説明を受けたりするために、一日家にいることになります。数十分程度でしたが、作業上の理由で、電気が使えなくなる時間がありました(もちろん、その時は、直前に技術者さんが声をかけてくれました)。
大変暑い日でしたが、外での作業が多いので、雨が降らなくて何よりでした。
今回のブログを読むと、蓄電池の設置工事日に何が行われるのか写真も交えて一日の様子が分かるワン。
蓄電池本体の設置
最初に、ひととおりご挨拶がてら、蓄電池の設置位置、分電盤、室内モニターの場所をあらためてご案内しました。
その後、さっそく工事が開始されました。技術者の方が家の外と中を行き来しますので、玄関のドアは開けたままにしておきました。
工事はまず、蓄電池を置く(足元を固定する)土台作りから始まりました。
ちなみに、朝の時点では、まだ蓄電池本体は到着していませんでした。
技術者の方が家の中と外を行き来されていたのは、外の蓄電池と家の中の分電盤をつなぐためなどの諸々の作業をされていたからだと思います。技術者の方同士2人で色々と会話し協力しながら作業を進めていました。
そして、その後、どれくらい時間が経ったのか思い出せませんが(昼頃?)・・・
いつの間にか蓄電池が運ばれていて、気付いた時にはすでに土台に蓄電池が置かれていました。蓄電池本体の中の細かい配線作業なども終わっていたようです。
蓄電池は、ピアノ運搬業者さんのトラックで運ばれて来ると聞いていました。あの重い蓄電池をどうやって運ぶのか現場を見たかったですが、すでに運搬作業は終わってしまっていました。少し残念に思いましたが、無事スムーズに作業を進めていただき、何よりでした。
以下が設置後の写真です。住友電工の蓄電池「POWER DEPO® H」(パワーデポH)です。きれいに設置していただきました。サイズは、840×1,200×380(mm)です。高さは1m20cm(土台部分を含めると1m32cm程度)ありますが、窓の枠(写真上部の黒い部分)より下で納まっています。左に写っているのはエアコンの室外機です。
思ったほど大きいという感じはなく、家にちゃんと馴染んでいる感じがしました。色もシルバーですので、どんな色の壁を背景にしても無難かなと思いました。土台に固定して立たせるだけで壁への固定はありません。壁付け部材は一切無く(※)、外観もスッキリした印象でした。
なかなかカッコいいじゃん。
(※)パワーコンディショナーなどの部材が一つの大きな箱(蓄電池本体)の中にまとまって入っていますので、壁掛けの機器を別途設置する必要がないタイプ(部材一体型)です。
太陽光発電のパワーコンディショナーの取り外し
工事の途中で技術者さんに呼ばれ、外の太陽光発電のパワーコンディショナーが付けてあった場所に行きました。
『太陽光発電のパワーコンディショナーが不要になります。取り外すとこんな感じで跡が残ってしまいますが、気になるようでしたらそのまま壁に付けておきましょうか。それとも取り外してしまいましょうか。』ということを尋ねられました。
この住友電工の蓄電池は、蓄電池本体の中に(太陽光発電用と蓄電池用を兼ねる)パワーコンディショナーが入っていますので、既存の太陽光発電のパワーコンディショナーの場所に蓄電池の部材を取り付けるということはありません。
そこで、不要となった太陽光発電のパワーコンディショナーを一度取り外してくださり、その跡(汚れ具合)を見せてくださったわけです。
近くに行けば、跡があって汚れているのは分かりましたが、不要な機器を壁に付けておくのも目障りかなと思い、取り外してもらうことにしました。
以下が取り外し後の写真です。新築ピカピカの家ではなく築数十年の古い家ですので、今さらあまり気にはなりませんでした。ネジの穴をパテ(補修する粘土のようなもの)で埋めてもらいましたので、多少汚れが目立たなくなりました。
我が家のような「部材一体型」のタイプではなく、蓄電池本体とパワーコンディショナーなどの部材が分かれているタイプ(「部材分離型」)であれば、太陽光発電のパワーコンディショナーを取り外した場所と同じ場所に新たなパワーコンディショナーなどの部材を取り付けることにより穴や汚れを隠せるので、その点は「部材分離型」の蓄電池のメリットと言えるかもしれません。
分電盤周りの機器設置
分電盤はお風呂の脱衣所にあるのですが、新たに蓄電池用の機器(「手動切替開閉器」というもの)が設置されました(以下の写真の一番右の箱のさらに右側のレバーになっている機器です)。細かい機器がいくつも追加されるのかと思っていましたが、そんなことはなく、何も言われなければ以前との違いがよく分からない程度の変化でした。
ちなみに、「手動切替開閉器」については、『通常時はレバーが「蓄電池システム側」になっています。蓄電池が壊れてしまった時に通常の電気(買電)が使えるようにするためには、手動でこのレバーを「系統側」にしてください。』との説明を受けました。
室内モニターの設置
これまで利用していた太陽光発電用の室内モニターは取り外されて、その場所に新たに蓄電池のモニターが設置されました。これまでと同じ場所に取り付けるので、ケーブル配線用の壁の穴はそのまま使えて、ちゃんとモニターで穴も隠せました。サイズは、100×130×21(mm)です。
まずモニターをWi-Fiで接続する設定作業をしてくれました。するとモニターに蓄電池と太陽光発電のリアルタイムの稼働状況(蓄電量、発電、消費電力などの情報)が表示されました。
シンプルな室内モニターでいいじゃない。画面の大きさ、操作性、情報量も特に問題ないわ。
モニターの使い方(運転モード・各種設定、データの見方など)の説明を受けながら、実際に運転モードなど各種設定を我が家のニーズにあった形で(まずは)行ってくれました。
「まずは」と書いたのは、その後に我が家自身で設定の内容を考えて設定し直したからです。運転モードや各種設定については後日ブログに書きます。
Wi-Fiで接続していますので、メーカーにもデータが送られ、故障時などにすぐ対応してくれるようになるとのことです。
疑似停電を起こしての自立運転への切り替え確認
技術者さんが、分電盤を操作して疑似的に停電を起こして、自動で自立運転を開始し、蓄電池から放電された電気で家電製品が使えることを確認しました。我が家の蓄電池のタイプは、「全負荷型でハイブリッド型」ですので、停電時に手動で何か操作をするというようなことなく、自動で自立運転に切り替わり、家中の電気が使えるようになりました(要した時間は十数秒くらいでした)。
自立運転から通常運転(連系運転)への戻しも確認しました(要した時間は10秒かからないくらいでした)。
停電時に何も作業しなくても自動で家全体の電気が復活するということを実際に体感し、「全負荷&ハイブリッド型」の蓄電池の強みを感じました。
設置工事完了!
15時頃には全作業が終了しました。暑い中、技術者の方は大変だったと思います。太陽光パネルを設置した時は4人程度で2日間かかりましたが、蓄電池は2人だけで1日(9時頃~15時頃)で完了しました。
蓄電池の設置を決心し、準備を進めて、半年。ついに設置できて、ちょっと感動です。インターネットサイト上で事前にこの蓄電池のユーザーの口コミ情報を見つけることができなかったのですが、実際に設置してみて、外観はシンプルでごちゃごちゃしてなくて早速気に入りました。
さて、いよいよ稼働開始です!
~まとめ~
〇9時頃から15時頃までの工事作業であった。我が家の人間が何か作業するということはなかったが、技術者の方に何か聞かれたり、蓄電池が正しく動作することを一緒に確認したり、使い方の説明を受けたりするために、一日家にいる必要があった。数十分程度であるが、作業上の理由で、電気が使えなくなる時間がある。
〇技術者さんが、分電盤を操作して疑似的に停電を起こして、自動で自立運転を開始し、蓄電池から放電された電気で家電製品が使えることを確認した。我が家の蓄電池のタイプは、「全負荷型でハイブリッド型」であるので、停電時に手動で何か操作をするというようなことなく、自動で自立運転に切り替わり、家中の電気が使えるようになることを体感できた。
〇室内モニターの使い方(運転モード設定、データの見方など)の説明を受けながら、実際に運転モードなど各種設定を我が家のニーズにあった形で行った。
次回は、運転モード、その他各種設定、について書きたいと思います。