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卒FIT後のおすすめは、売電先の変更か、仮想蓄電サービスへの加入か

再エネおあずかりプラン
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卒FIT後(太陽光発電の固定価格買取期間が終了した後)は、売電単価が一気に下がり、電気代を節約するにあたり、売電収入に期待できなくなりました。

(我が家の場合、売電単価は、48円/kWhから8.5円/kWhに下がりました。)

すでに卒FITを迎えたご家庭は、電気代節約のためには、蓄電池を設置するなど自家消費を増やす(電力会社からの買電を減らす)ことが王道ですが、蓄電池など自家消費を増やすための商品(※1)は高価であるため、簡単に購入できるものではありません。

(※1)自家消費を増やす方法としては、蓄電池以外にもEV(太陽光発電した電力を動力源とすることができる電気自動車)、おひさまエコキュート(太陽光発電した電力で沸かすことができる給湯器)などを利用することなどが挙げられます。

そこで、今回のブログでは、卒FIT後、蓄電池などの商品を購入せずに(多くの費用をかけずに)、少しでも電気代を節約する2つの方法をお伝えしたいと思います。2つの方法のうち、どちらの選択をした方がいいのかは、各ご家庭の電気の利用状況(買電量)や余剰電力量(売電量)などによって変わってきます。

(方法1)少しでも多くの売電収入を得るために「売電先を変更」する。

(方法2)大手電力会社が提供している「仮想蓄電サービスに加入(※2)する。

(※2)「仮想蓄電サービス」については、東京電力のサービスを例として、以前のブログ(「卒FIT直後に行った唯一のこと ~我が家が加入した東京電力の「再エネおあずかりプラン」の解説~」)でまとめていますので、ご参照ください。

今回のブログを読むと、卒FIT後の「売電先」としてどんな電力会社があるか。また、「仮想蓄電サービス」に加入する場合、各電力会社で具体的にどういう仕組みのサービスを提供しているのか。さらに、「売電先の変更」と「仮想蓄電サービスへの加入」のどちらを選択する方が電気代の節約になるかの基本的な考え方が分かるワン。

卒FIT後にすぐに(蓄電池などを買わずに)できる電気代の節約

売電先を変更する

売電単価が上がれば、電力会社に支払う電気代から売電収入を差し引いた「実質的な電気代」は下がりますので、電気代の節約になります。

売電先の変更は、基本的に、変更後の電力会社のホームページから申し込むことができ、面倒な手続きはなく、無料で対応できます。

様々な電力会社(いわゆる「新電力」)の余剰電力の買取価格を調べてみました(2024年1月8日時点)。たくさんの会社があるのに驚きました。

以下の経済産業省 資源エネルギー庁のホームページに買取電力会社の一覧(各社ホームページへのリンク)がありましたので、そこで調べました。

売電できる事業者|資源エネルギー庁
経済産業省・資源エネルギー庁のホームページです。新エネルギー。売電できる事業者。

我が家の売電先である東京電力は、余剰電力の買取単価が8.5円/kWhですが、それよりも数円高い単価で買い取ってくれる電力会社はいくつもありました。

我が家の地域(東京)で売電可能な会社では、買取単価の高い会社では、14.6円/kWhで買い取ってくれる電力会社が2社ありました(ただし、期限付きだったり、今後単価が変更されることがある旨の条件付きでした)。

それよりも高い買取単価もいくつか見つけられましたが、例えば「ガスとセットの場合」というような条件が付いていました。

さらに、買取単価が「固定」ではなく、「市場価格連動型」といった会社もありました。

様々な会社そして様々な条件がありますので、単純に現時点の買取価格だけで決めるのではなく、買取サービスの詳細を確認し、各ご家庭のご都合・状況にうまく合った売電先を見つけることが大切だと感じました。


売電できるたくさんの電力会社があって、条件もいろいろあって、迷ってしまうわ。

仮想蓄電サービスに加入する

「仮想蓄電サービス」とは、蓄電池を実際に買うことなく、あたかも実際に蓄電池があってその電力を放電して使用しているかのように、買電にかかる費用を実質的に削減(割引き)できる卒FITご家庭向けのサービスの総称です。サービスを提供している電力会社に余剰電力を預けるのと引き換えに購入電力量(買電した電力)を削減できる(電気料金が割引きされる)という仕組みです。

基本的に有料のサービスとなります。

大手の電力会社(以下の10社)が行っているサービスのホームページをご紹介します。

『「卒FIT家庭向け」サービスであり、「余剰電力があること」を前提としたサービス』ということは各社共通していますが、その仕組みやスキームは少しずつ異なっています。「購入電力量(買電した電力)を削減させる」という仕組みではなく、単純に売電量に応じてポイントを付与するというサービスの電力会社もあります

「北海道電力」

サービス名称:エネモプレミアムプラン

(以下、北海道電力のホームページより)

<再生可能エネルギー固定価格買取制度の買取期間満了を迎えるお客さまへ>おトクなサービスのご案内 - ほくでん エネモール
ほくでんエネモールの暮らしに役立つ情報やおトクなポイントサービスなどについてご紹介しています。

「東北電力」

サービス名称:でんきお預かりサービス

(以下、東北電力のホームページより)

もっと、つながる。明日へ、つながる。ツナガルでんき-東北電力ツナガルでんき
「ツナガルでんき」は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の契約期間満了後のお客さま向けのサービスです。

「東京電力」

サービス名称:再エネおあずかりプラン

(以下、東京電力のホームページより)

再エネおあずかりプラン|再エネプラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
日中の電気のご使用量が多い、毎月の余剰電力が多いお客さまにおすすめ 蓄電池がなくても、余った電気をご自宅で使用!日中の電気のご使用量が多い、毎月の余剰電力が多いお客さまにおすすめ

「中部電力」

サービス名称:再エネスマートプラン

(以下、中部電力(これからデンキ)のホームページより)

再エネスマートプラン | 新たなデンキ買い取りサービス | カテエネ| 中部電力ミライズが運営する家庭向けWEB会員サービス
あなたのデンキの使い方の工夫、買い取ります。電気の使い方を変えることで、もっとエネルギー効率のよい社会を、皆さまと一緒に実現する中部電力ミライズの「CO・エネ」サイトです。

「北陸電力」

サービス名称:わくわく電気預かりプラン

(以下、北陸電力のホームページより)

固定価格買取制度に基づく買取期間満了後の買取について(再生可能エネルギーの固定価格買取制度) 北陸電力株式会社

「関西電力」

サービス名称:貯めトクサービス

(以下、関西電力のホームページより)

https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/pdf/0904_1j_01.pdf

「中国電力」

サービス名称:ぐっとずっと。グリーンフィット(お預かりプラン)

(以下、中国電力のホームページより)

お預かりプラン|ぐっとずっと。グリーンフィット|ぐっと ずっと。WEB|中国電力

「四国電力」

サービス名称:四電ためトクサービス

(以下、四国電力のホームページより)

四電ためトクサービス|四国電力

「九州電力」

サービス名称:再エネお預かりサービス

(以下、九州電力のホームページより)

再エネお預かりサービス
固定価格買取制度の期間満了を迎え、蓄電池をご検討のお客さまへ。「再エネお預かりサービス」なら、太陽光発電の余剰電力を当社がお預かりするため、ご自宅に蓄電池を設置することなく環境にやさしい電気(実質再エネ・実質CO2フリー)がご使用いただけま...

「沖縄電力」

サービス名称:お預かりEeサービス(お預かりサービス)

(以下、沖縄電力のホームページより)

沖縄電力
沖縄電力の公式Webサイト(ホームページ)です。個人・法人のお客さまの電気料金のご案内や、各種ビジネスサポート、企業情報、IR情報などについてご紹介しています。

「売電先の変更」と「仮想蓄電サービスへの加入」のどちらの方が電気代の節約になるのか

・「売電先の変更」と「仮想蓄電サービスへの加入」のどちらの方が実質的な電気代の節約になるのかは、各ご家庭の電気の利用状況(買電量)や余剰電力量(売電量)などによって変わってきますので、どちらがいいとはっきり言うことは難しいです。

・言えることは、『ある程度の「余剰電力量(売電量)」があって、かつ、ある程度の「買電量」もあるご家庭ほど「仮想蓄電サービスへの加入」で電気代の節約効果が大きくなる』ということです。

「仮想蓄電サービス」は、売電単価よりもはるかに単価の高い「買電」の量を、「売電」する代わりに減らしてくれるサービスだからです。

・同時に言えることは、「仮想蓄電サービスへの加入」は、「余剰電力量(売電量)」や「買電量」が少ない場合は、加入しない場合よりも損する可能性があるということです。サービス料金に見合った電気代の節約効果を享受できていない(十分に「買電」を減らせていない)ことが考えられるからです。

「売電先の変更」は、ご家庭のご都合・状況が電力会社の「条件」とうまく合えばですが、買取単価が大手電力会社の「2倍程度」となる電力会社(新電力)もいくつかありましたので、よく調べて検討することがよいと考えます。

「売電先の変更」と「仮想蓄電サービスへの加入」のどちらを選択した方がいいのかは、前提を置いて、電卓たたいてシミュレーションしてみないと分からないないし、計算した結果、微妙な線だと、どっちにしようか悩ましいなあ。

・以前のブログ(「我が家の例(ご利用明細)でみる東京電力「再エネおあずかりプラン」の仕組みと節約効果」)で、東京電力の「再エネおあずかりプラン」につき、「売電先の変更」とどちらが電気代の節約効果を多く得られるか、前提を置いて比較したケースを載せていますので、ご参照ください。

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