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蓄電池設置後1年間の実績(詳細版) ~蓄電池導入による電気代の節約効果~

蓄電池の稼働実績
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先日(7月初旬)、蓄電池を設置してから丸1年が経ちました。

先日のブログ(「1年間の実績 速報版」)で、『「蓄電池設置後1年間(=太陽光発電+蓄電池)」の実績を「太陽光発電のみだった時期」の実績と比較試算(=自家消費量の違いによる効果の差異)』してみましたが、今回のブログでは、実際の電気代支払い実績などを踏まえた1年間の「詳細」を整理し『仮に「太陽光+蓄電池」が無かった場合の電気代』と比較しました。

今回のブログを読むと、「太陽光発電+蓄電池の1年間の稼働実績と電気代の節約効果」が分かるワン。「仮に、太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合と比べた電気代の差」が分かるようにまとめたワン。

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※以下のリンク先のニュース(テレ朝news(2024/7/16))の中で取材をされている会社さんのサービスです。

冷房フル稼働で電気代月600円も 太陽光発電に“第2のブーム” 蓄電池で夜もOK
電気代の高騰で、太陽光発電が再び注目されています。エアコンを24時間使い続けても、ひと月の電気代が600円という家庭もありました。

「蓄電池設置後1年間(=太陽光発電+蓄電池)」の実績表(年間合計(サマリー):2023/7/11~2024/7/10)

「蓄電池設置後1年間(=太陽光発電+蓄電池)」の実績(2023/7/11~2024/7/10)は、以下の表のとおりです。

(2024年はうるう年のため、366日間のデータとなります。)

特筆すべき点は以下のとおりです。

  • 発電量は8,212.7kWhとなり、太陽光発電のみの10年間(2011年~2020年)の期間の平均(7,760kWh)よりも多くなりました(※以前のブログ『太陽光発電の発電量の経年劣化はどのくらいか ~パワコンの交換タイミングは?~』に掲載のデータ参照)。
  • 蓄電池設置後の期間(2023/7/11~2024/7/10)の年間日照時間(2,252時間(気象庁データ))が上記10年間(2011年~2020年)の年間日照時間(2,009時間(気象庁データ))よりも長めであったことや、ハイブリッド型の蓄電池を導入したことにより、太陽光発電のパワーコンディショナーとしても新しいものに交換されたことになったこと(経年劣化の影響排除)などが理由にあると考えています。
  • 自家消費率が74%(注)にまで上昇しました(太陽光発電のみの10年間(2011年~2020年)の期間は47%でした)。

(注)「自家消費」データ(74%)は、「発電」実績から「売電」実績を差し引いた値として記載しています。実際には、太陽光発電した電力を蓄電池に充電する時と、蓄電池から電力を放電する時に「ロス」が発生していますので、この「自家消費」量が目一杯家庭で使う電気に充てられたわけではありません(家庭で使用した電力に実際に充てることができた割合は、これより小さい割合となります

「蓄電池設置後1年間(=太陽光発電+蓄電池)」の実績表(月別集計)

蓄電池設置後、昨年8月支払い分から今年7月支払い分までのデータです。電気代は、11月(10/11-11/10)支払い分 が一番安く2月分 (1/11-2/10)支払い分が一番高くなりました。青のアンダーラインはベスト記録の月です。赤のアンダーラインはワースト記録の月です。

特筆すべき点は以下のとおりです。

  • 売電収入を踏まえた1年間の実質的な電気代は91,638円(月平均:7,637円)となりました。
  • 仮に「太陽光+蓄電池」が無かった場合(275,077円(月平均:22,923円))と比較し、183,439円の電気代を削減(月平均にして15,287円の削減)することができました。

(単位:kWh、円)

発電(a)売電(b)買電
(c)
消費(d)充電(e)放電(f)電気代
(当年)
仮に「太陽光+蓄電池」が無かった場合(試算)<参考>
電気代
(前年)
【2023年】
8月分 
(7/11-8/10)
861 kWh190 kWh (182 kWh)234 kWh
(計247、 昼59、 夜188)
753 kWh311 kWh327 kWh5,814円
(買電:247kWh)
24,152円14,805円
(買電:559kWh)
9月分
(8/11-
9/10)
742 kWh114 kWh (108 kWh)327 kWh
(計342、 昼83、 夜259)
818 kWh301 kWh326 kWh8,077円
(買電:342kWh)
25,347円14,236円
(買電:493kWh)
10月分
(9/11-10/10)
628 kWh151 kWh (144 kWh)277 kWh
(計289、 昼70、 夜219)
619 kWh271 kWh279 kWh7,576円
(買電:289kWh)
21,204円11,671円
(買電:441kWh)
11月分 
(10/11-11/10)
741 kWh285 kWh  (276 kWh)108 kWh
(計113、昼52、夜61)
450 kWh240 kWh249 kWh2,582円
(買電:113kWh)
15,484円12,108円
(買電:455kWh)
12月分
(11/11-12/10)
508 kWh105 kWh (102 kWh)266 kWh
(計275、昼73、夜202)
563 kWh266 kWh259 kWh7,528円
(買電:275kWh)
19,086円15,933円
(買電:507kWh)
【2024年】
1月分 
(12/11-1/10)
515 kWh90 kWh  (87 kWh)439 kWh
(計452、昼67、夜385)
755 kWh343 kWh339 kWh11,338円
(買電:452kWh)
25,386円19,785円
(買電:631kWh)
2月分 
(1/11-2/10)
575 kWh143 kWh (139 kWh)519 kWh
(計533、昼118、夜415)
830 kWh307 kWh299 kWh13,189円
(買電:533kWh)
27,918円16,309円
(買電:657kWh)
3月分 
(2/11-3/10)
673 kWh228 kWh (220 kWh)360 kWh
(計372、昼78、夜294)
687 kWh289 kWh287 kWh8,722円
(買電:372kWh)
23,419円7,701円
(買電:420kWh)
4月分 
(3/11-4/10)
758 kWh263 kWh (253 kWh)405 kWh
(計405、昼72、夜333)
751 kWh291 kWh290 kWh9,172円
(買電:405kWh)
25,613円7,875円
(買電:418kWh)
5月分
(4/11-5/10)
751 kWh251 kWh (241 kWh)139 kWh
(計148、昼32、夜116)
505 kWh238 kWh240 kWh4,016円
(買電:148kWh)
18,587円3,560円
(買電:296kWh)
6月分 
(5/11-6/10)
777 kWh223 kWh (214 kWh)103 kWh
(計112、昼31、夜81)
511 kWh223 kWh236 kWh3,573円
(買電:112kWh)
19,585円5,188円
(買電:329kWh)
7月分
(6/11-7/10)
685 kWh85 kWh (80 kWh)283 kWh
(計303、昼58、夜245)
745 kWh260 kWh275 kWh10,051円
(買電:303kWh)
29,296円7,869円
(買電:408kWh)
1年間合計
(2023/7/11-2024/7/10)
8,212.7
kWh
2,127.2
kWh (2,046 kWh)
3,441.5
kWh
(計:3,591、昼:793、夜:2,798)
7,984.6 kWh3,339.5 kWh3,404.3 kWh91,638円
(買電:
3,591kWh)
275,077円
(買電:7,984.6 kWh)
137,040円
(買電:5,614kWh)

<補足説明>

・蓄電池の蓄電容量:12.8kWh(実効容量:11.9kWh)、太陽光パネル設置容量:6.3kW

運転モードや各種設定は、以前のブログ(「蓄電池の運転モードと各種設定」)をご覧ください。

・「買電(c)」…蓄電池への充電のための買電が含まれる。カッコ内は東京電力の「ご利用明細」の数値

・「消費(d)」…蓄電池への充電はその時点では消費とはならず、蓄電池から放電して電力を利用した時点ではじめて消費となる。

・「充電(e)」…買電による充電と太陽光発電による充電の合計

・電気代は、売電分(1kWh=8.5円)を差し引いた実質的な電気代

・前年は2023年7月上旬まで蓄電池は無く、東京電力の「再エネおあずかりプラン」に加入した状態で、当年は蓄電池を設置し当プランを解約した状態

・『仮に「太陽光+蓄電池」が無かった場合』の計算は、我が家の消費電力量(実績)を仮にすべて買電でまかなったとした場合の計算です。我が家のこれまでの電力使用実績から、「昼時間:夜時間」の電力消費量の割合を「2:1」として計算しています(昼時間:8時~22時、夜時間:22時~8時)。

・月別データの詳細説明は、以前2024年7月20日までに掲載した『蓄電池の稼働実績と電気代の節約効果(〇月支払い分)』というタイトルの各月の記事をご参照ください。カテゴリー『蓄電池の稼働実績』に毎月掲載した記事です。

季節による特徴

季節による特徴を以下の表にまとめました。あくまで、我が家の場合の実績・傾向です。春と秋は、「消費電力量」が「発電量」より少なく、その結果、「買電」も夏や冬に比べ少なくて済んでいます。

季節(※)特徴


1日平均
発電:25.1kWh

消費:
16.6kWh


買電:
4.0kWh


電気代月平均
3,795円
●「発電量」は総じて四季で一番多い。
●「最多発電量の日」を記録するのは春である。
●「電力消費量」は少ない。
●「買電量」は少ない。
●「売電量」は多い。
●特に、冬や夏と違い夜中の「電力消費量」(エアコン等の使用)が少なく、そのため朝まで蓄電量が底を突くことなく、朝になっても蓄電池からの放電により電気をまかなうことができている(秋と同様)。
●天気が良ければ、太陽光発電により、日中に「蓄電量」は100%まで到達する。
●日中の「発電量」が多く、「電力消費量」が比較的少ないため、天気予報が良い場合は、「気象連動AI機能」の判断で、『夜間の買電による蓄電池への充電』は行われない。
●春の晴れた日は、1日2kWh程度の「買電量」で済む。


1日平均
発電:23.9kWh

消費:
24.0kWh


買電:
9.2kWh


電気代月平均
7,880円
●「発電量」は多い。
●「電力消費量」はかなり多い。エアコン(冷房)を使用するため。
●「買電量」は多い。
●電気料金の単価の高い22時まで(昼時間単価)、蓄電池の放電で電気をまかなえた日がほとんどだが、翌朝までは蓄電池の放電でまかなうことはできない。夜寝ている間もエアコンを使用していることで夜中の「電力消費量」も多いため。
●朝まで蓄電池の電力が残っていないため、ほぼ毎朝、蓄電量は底を突いた状態からのスタートする。
●晴れている日は、8時以降に(遅くとも14時台までに)太陽光発電による充電で蓄電量が100%に達する。
●天気予報が良い場合は、「気象連動AI機能」の判断で、『夜間の買電による蓄電池への充電』は行われない日も多い。ただ、天気予報が良い場合でも、『夜間の買電による蓄電池への充電』がある程度行われている日もある。そのときどきの「電力消費量」や「発電量」の傾向によって変わってくるのだろうか(AI判断のロジックはブラックボックスであり、分かりません)。


1日平均
発電:20.5kWh

消費:
16.6kWh


買電:
6.1kWh


電気代月平均
5,055円
●「発電量」は多い(夏よりやや劣る)。
●「電力消費量」はかなり少ない(エアコンの使用がなくなるため)。
●特に、冬や夏と違い夜中の「電力消費量」(エアコン等の使用)が少なく、そのため朝まで蓄電量が底を突くことなく、朝になっても蓄電池からの放電により電気をまかなうことができている(春と同様)。
●『夜間の買電による蓄電池への充電』をせずとも蓄電量が底を突いていない余裕のある状況からスタートする日が多く、その場合は、太陽光発電による充電で午前中に蓄電量が100%に達する。
●秋は夏と比べ日が落ちるのが早いため、日中に蓄電量100%に達した以降は15時頃までは売電が続くものの、15時台途中くらいから「発電量」もガクッと落ちて、夕方は夏に比べ比較的早い時間から放電を開始する(ただし、エアコンの使用がないことから、夕方以降の「電力消費量」は少なく、翌朝まで蓄電池の放電で電気をまかなうことができる日が多くなる)。
●天気予報が良い場合は、「気象連動AI機能」の判断で、『夜間の買電による蓄電池への充電』は行われない。
●秋の晴れた日は、1日2kWh程度の「買電量」で済む。


1日平均
発電:20.7kWh

消費:
24.8kWh


買電:
14.0kWh


電気代月平均
10,605円
●「発電量」は少ない。
●「電力消費量」はかなり多い。暖房器具を使用するため。
●その結果、天気が良くても「買電量」は夏以上に多くなる。
●冬は、日中の「発電量」がかなり劣るため、「気象連動AI機能」の判断で、『夜間の買電による蓄電池への充電』が多くなる。
●天気予報が晴れの場合でも、春や夏や秋と違い、「気象連動AI機能」の判断で、朝の時点で蓄電量30%台~40%台まで買電により充電されている日が多い。
●朝の時点で蓄電量が40%あれば、冬でも天気が良ければ、日中に蓄電量は100%まで到達する。ただし、朝の時点で仮に蓄電量が10%くらいしかなかった場合は、冬は「発電量」が少ないので、日中に蓄電量が100%に到達するのは難しい。
●冬でも、電気料金の単価の高い22時まで(昼時間単価)、蓄電池の放電で電気をまかなうことはほぼできている。

(※)表の「季節」(平均値、特徴など)は、以下の期間で区分けしました。

(4月・5月頃):2024/4/11~6/10 のデータ

(6月~9月頃):2024/6/11~7/10 & 2023/7/11~10/10 のデータ

(10月・11月頃):2023/10/11~12/10 のデータ

(12月~3月頃):2023/12/11~2024/4/10 のデータ

まとめ(1年間経過しての感想)

〇「太陽光発電+蓄電池」の効果で、1年間トータルで、思った以上に大きく電気代を削減することができていました。

〇冬や夏は、秋や春に比べ顕著に電気代が高くなりました。ただ、電気代が高かったということは、別の言い方をするならば、太陽光発電+蓄電池」による電気代削減効果は冬や夏に最も大きかったということです。

〇今回初めて気が付いたというわけではありませんが、「電力消費量」の多くはやはりエアコン(冷暖房)が占めているということをあらためて感じました。

エアコン(冷暖房)を頻繁に使う月は、「太陽光発電+蓄電池」を設置している状況でも電気代が1万円を超える状況でした。

我が家は古い家ですので断熱性も気密性も良くなく(隙間も多く)、夏は暑く、冬は寒くなりやすいため、どうしても冷暖房に頼ってしまいます。そこが我が家の課題であり、今後対策を検討しなくては…と思いました。

・断熱リフォーム(断熱窓、断熱カーテンの導入など)を行うことで、そもそも室内の温度の上がり下がりを防げば、エアコン(冷暖房)の使用を減らすことができ、電気代削減の効果も大きいのではないかと感じました。

・また、エアコンを買い替える際は、価格も大事ですが、その後のことを考えると省エネ性能が高いエアコンを選ぶことが重要だと思いました。

・「太陽光発電+蓄電池」の電気代削減への貢献度は大きいことはたしかですが、このように節電の観点ではまだまだできそうなことがあると考えています。

「気象連動AI機能」は、取扱説明書によれば「天気予報と、過去の発電や消費電⼒の実績に基づき、毎⽇最適な蓄電量を AI が予測し、夜間の充電電⼒量を⾃動で設定する」機能です。この一年間、AI判断で、「天気予報」などに応じて夜間充電量をしっかり妥当にコントロールしてくれたと思います(あまり無駄な買電をせずに済みました)。

「緊急充電モード」は、この一年間、少なくとも5~6回以上は発動したと記憶しています。自然災害によって停電が起きた場合に、蓄電池の電力を使い切ってしまっていた、というようなことになると困るので、この「気象警報が出た時に停電に備えて事前に自動で蓄電池を100%満タンにしておいてくれる」機能は、非常時への備えとして助かるものです。この機能は「24時間100%の蓄電容量を保つ」という仕組みになっています。ただ、我が家では、気象警報が解除されて「もう大丈夫だろう。」と判断した場合は、いつも手動で緊急充電モードを解除して、通常の運転に戻しました(放電を再開させました)。なぜなら、24時間放電なしで買電を続けているということは、電気代がどんどん増えていくということになり、電気代の節約の観点では好ましくないからです。「100%の蓄電容量を保つ」のが「24時間」というのは少し長すぎるかなという感想です(おそらく、蓄電池メーカーは、より保守的に考えて長めの時間設定としたのではないかと推測します)。

〇最後にまとめとなりますが、我が家は、太陽光パネルと蓄電池をつけてよかったと思っています。

太陽光パネルや蓄電池は、

・「電気代の節約対策」(月々の支払い費用の削減)

・「停電時対策」(災害時に備えた保険のようなもの。安心感の確保)

・「エコへの貢献」(世の中の脱炭素・カーボンニュートラルの流れに貢献する。)

といった面があります。

ご家庭それぞれのニーズや価値観を踏まえ、補助金の活用もあわせて検討するのが良いのではないかと思います。

蓄電池の稼働後1年が経ちましたが、今のところ故障などなく大活躍してくれています。1年間ということで、ブログでのご報告も一つの区切りと思っていますが、今後も電気代の節約実績や蓄電池の稼働実績、また、何か気付いたことなどあれば、このブログでお伝えしていこうと思っていますので、今後もよろしくお願いします。

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