師走を迎え、毎年ながら「もう年末か」と思う今日この頃です。今年の東京は12月に入っても日中暖かい日が多かったのですが、ようやくここ数日冷たい空気が身にしみる寒さとなってきました。
さて、今回のブログでは、12月支払い分(11/11~12/10)の蓄電池の稼働実績と電気代の節約実績について書きます。
以前のブログで書いたとおり、11月支払い分(10/11~11/10)の売電収入を踏まえた実質的な電気代は2,582円でしたが、今回は、暖房器具を使い始めましたので、電気代はかなり増えました・・・。
今回のブログを読むと、12月支払い分について、「蓄電池設置後の稼働実績」、「電気代をどのくらい削減できたか」、「仮に、太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合と比べた電気代の差」が分かるワン。11月支払い分に比べると、予想どおり、電気代は増えたワン。
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太陽光発電と蓄電池の稼働実績、電気代の昨年との比較(2023年12月分)
室内モニターのデータから集計しました。電気代の支払い期間(前月11日~当月10日)に揃えて集計しました。電気代の「売電」と「買電」におけるカッコ内の数字は、モニターのデータではなく、東京電力の「ご利用明細」の数値となります(両者の数値に多少ズレが出ています)。
(単位:kWh、円)
発電(a) | 売電(b) | 買電 (c) | 消費(d) | 充電(e) | 放電(f) | 電気代 (当年) | <参考> 電気代 (前年) | |
12月分 (11/11-12/10) | 508 kWh | 105 kWh (102 kWh) | 266 kWh (計275、昼73、夜202) | 563 kWh | 266 kWh | 259 kWh | 7,528円 (買電:275kWh) | 15,933円 (買電:507kWh) |
※前年時点は、蓄電池はまだ設置してなく、太陽光発電のみの状況
<補足説明>
・蓄電池の蓄電容量:12.8kWh(実効容量:11.9kWh)、太陽光パネル設置容量:6.3kW
※運転モードや各種設定は、以前のブログ(「蓄電池の運転モードと各種設定」)をご覧ください。
・「買電(c)」…蓄電池への充電のための買電が含まれる。カッコ内は東京電力の「ご利用明細」の数値
・「消費(d)」…蓄電池への充電はその時点では消費とはならず、蓄電池から放電して電力を利用した時点ではじめて消費となる。
・「充電(e)」…買電による充電と太陽光発電による充電の合計
・電気代は、売電分(1kWh=8.5円)を差し引いた実質的な電気代
・昨年は蓄電池は無く東京電力の「再エネおあずかりプラン」に加入した状態で、今年は蓄電池を設置し当プランを解約した状態
「12月の実際の電気代」と「仮に太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合の電気代」の差異
12月の実際の電気代
12月の実際の電気代は、以下のとおりです。
〇基本料金:2,292.4円(A)
〇電力量料金単価部分:(買電:275kWh(昼73kWh、夜202kWh))
昼時間(~80kWh):33.98円×73kWh= 2,480.54円
昼時間(81kWh~200kWh):41.96円×0kWh= 0円
昼時間(201kWh~):46.91円×0kWh= 0円
夜時間:29.19円×202 kWh= 5,896.38円
電力量料金単価部分の合計:8,376.92円(B)
〇燃料費調整額:-6.17円×275 kWh = -1,696.75円(C)
〇再生可能エネルギー発電促進賦課金:1.40円×275 kWh= 385円(D)
〇国の特別措置による値引き額:-3.50円×275 kWh= -962円(E)
(A)+(B)+(C)+(D)+(E)= 8,395円(F)
———————————-
〇売電収入:8.5円×102kWh=867円(G)
よって、実質的な電気代((F)-(G)):8,395円-867円=7,528円
以下は、実際の「ご利用明細」の画面の抜粋です。
<電気料金(支払い)>
<売電収入>
仮に太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合の電気代
上の表のとおり、12月消費電力量は、
563kWh
です。太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合、この563kWhの消費電力をすべて買電でまかなうことになります。
我が家のこれまでの消費実績から、「昼時間:夜時間」の電気使用量の割合を「2:1」とすると、
昼時間:375kWh
夜時間:188kWh
の消費電力量となります。
この前提において「仮に太陽光発電、蓄電池ともに設置していなかった場合の電気代」は、以下のとおりになります。
〇基本料金:2,292.4円(A)
〇電力量料金単価部分:(買電:563kWh(昼375kWh、夜188kWh を前提とした))
昼時間(~80kWh):33.98円×80kWh= 2,718.4円
昼時間(81kWh~200kWh):41.96円×120kWh= 5,035.2円
昼時間(201kWh~):46.91円×175kWh= 8,209.25円
夜時間:29.19円×188kWh= 5,487.72円
電力量料金単価部分の合計:21,450.57円(B)
〇燃料費調整額:-6.17円×563 kWh = -3,473.71円(C)
〇再生可能エネルギー発電促進賦課金:1.40円×563 kWh= 788.2円(D)
〇国の特別措置による値引き額:-3.50円×563 kWh= -1,970.5円(E)
よって、電気代:(A)+(B)+(C)+(D)+(E)= 19,086円
所感
・我が家の12月分支払い(電力消費量:563kWh)の電気代で試算したところ、「太陽光発電+蓄電池」があると、それらが両方ない時に比べ、電気代を11,000円以上削減(7,528円-19,086円)することができました。
10月、11月支払い分に引き続き、12月支払い分も「太陽光発電+蓄電池」のおかげで、1万円以上の電気代削減効果があったんだ。冬を越えて春になったら、もっと効果が出ると思うので、楽しみだなあ。
・今年12月分の支払いについては、昨年12月分(蓄電池はまだ設置してなく、太陽光発電のみの状況)の支払いと比べても8,000円以上削減(7,528円-15,933円)することができました。引き続き「燃料費調整額」( -1,696.75円)及び「国の特別措置による値引き」( -962円)での減額があった(両者合計で2,660円程度減額)ということもありましたが、それらの要因を差し引いたとしても、蓄電池導入の効果は、やはり太陽光発電だけの時よりもずっと大きいです。
〇今期間(11/11~12/10)の買電は、1日平均にして8.9kWh程度であり、前期間(10/11~11/10)は3.5kWh程度であったのに比べると、かなり増えました。暖房器具を使い始めたため電気の消費量は増えた(前期間平均:14.5kWh/日→今期間平均:18.8kWh/日)一方で、発電量は天候状況や日照時間の減少で減った(前期間平均:23.9kWh/日→今期間平均:16.9kWh/日)ことが理由と考えられます。
〇昼時間(8時~22時)の買電は、80 kWhを超すと電気料金の単価が一気に上がってしまう(33.98円 → 41.96円)ため、1か月の期間で昼時間(8時~22時)の買電を80 kWh以内に抑えることを目標にしています。今期間(11/11~12/10)の昼時間は73 kWhの買電でしたので、目標を達成できました。電力消費量は今期間中563kWhとなり、前期間(10/11~11/10)は450kWhであったのに比べるとかなり増えましたが、昼時間の買電量は73kWhとなり、前期間の52kWhからたったの21kWhの微増で済みました。
〇一方で、夜時間の買電量は202 kWhとなり、前期間の61 kWhから大幅増加となりました。これは、夜中に「買電による蓄電池への充電」が多く行われたことが主な要因です。この期間、朝まで蓄電池に電気が残っていることはあまりなく、しかも、日中の発電もこれまでの季節ほど期待できないことから、AI判断で夜中の「買電による蓄電池への充電」(=夜時間の安い電力での充電)が多くなったものと考えられます。
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