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卒FITから2年半。ついに蓄電池を設置しました! 蓄電池を利用した電力の使い方

蓄電池の導入まで
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我が家は2010年に太陽光発電を設置し、最近(2023年7月)、家庭用蓄電池を設置しました。

この「どうする蓄電池ブログ」では、蓄電池設置までの過程を経験に基づいてご紹介していきたいと思います。

父

蓄電池の導入を検討中だったり、そもそも蓄電池ってどうなの?って思っていたりするご家庭に、我が家の体験談を分かりやすくお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いします。

母

蓄電池を導入するなら、「どういった段取り」で、「何をすればいいのか」、また「何を知っておくべきなのか」ということを詳しく書いていきますね。

まず初回ブログでは、我が家の蓄電池を簡単にご紹介します。

ルルち
ルルち

今回のブログを読むと、蓄電池の役割が分かるワン。

我が家の蓄電池の概要

蓄電容量

蓄電容量は「12.8kWh(キロワットアワー)」(※1)です。

蓄電容量というのは、蓄電池に貯めておける電気の量です。

「12.8kWh」という容量は、現在販売されている蓄電池の中では大きい方になります。

我が家(4人家族)の1日あたりの電力消費量は、ここ数年だいたい「25kWh」です(年間平均)。平均的な4人家族より多めです…。

ですので、「12.8kWh」の蓄電容量ですと、我が家の1日あたりの消費電力のおおよそ半分の量の電気を蓄電池に貯めておくことができるということになります。

(※1)実際には「12.8kWh」まるまる全部を使えるわけではなく、実際に使える容量を「実効容量」といい、我が家の蓄電池の場合、「11.9kWh」となります。

蓄電池のタイプ

蓄電池のタイプは、「全負荷型」かつ「ハイブリッド型」というものです。簡単にいうと、停電時に電気の利用制約を(他のタイプと比べ)一番受けなくて済むタイプの組み合わせです。蓄電池のタイプに関する説明は後日ブログに書きます。

★実際に設置した後の蓄電池の写真を「いよいよ蓄電池の設置工事日が来ました!」に載せています。

太陽光発電と蓄電池の両方を設置しているときに発電した電気はどう使われるのか

蓄電池の話をする上で欠かせない太陽光発電との関係も少しお話しておきます。

我が家は、太陽光パネルを2010年に設置しました(太陽光パネルの発電実績は後日ブログに書きます)。

蓄電池を設置していなかった期間は・・・

日中太陽が出ている時間帯に太陽光で発電される電気はリアルタイムで家庭(家電製品など)の電力として使われ、余った電気は(蓄電池を設置していなかったので)すべて固定価格買取制度(FIT)(※2)のもと、電力会社に買い取ってもらっていました。

ちなみに、「電力会社に買い取ってもらう」という表現ですが、「電力会社に売る」という表現に言い換えることができますね(電力会社に電気を売ることを「売電」といいます)。

(※2)固定価格買取制度(FIT)とは、再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が一定価格で一定期間買い取る制度のことです。我が家は、設置後「1kWhあたり48円」で「10年間」買い取ってもらっていました。10年間経った後(FITの期間を終了した後。通称「卒FIT」といいます。)は、「1kWhあたり8.5円」となりました。

このたび蓄電池を設置したことにより・・・

 「太陽光で発電した電力」は、我が家では、以下の順番(①→②→③)で使うことになりました。

家庭(家電製品など)の電力としてその場でリアルタイムに使う。

余った電気は蓄電池に貯める(太陽光で発電していない時間帯に蓄電池から電気を放電して利用するために貯めておく)。

さらに余った電気は電力会社に「売電」する。

<図解>蓄電池を使った場合の電力の代表的な利用イメージ

蓄電池を設置する前、太陽光パネルだけの時は、①と③だけだったわけです。

<図解>太陽光発電だけ(蓄電池なし)の時の電力の利用イメージ

ちなみに、①と②は自分の家で作った電気を自分で使うので「自家消費」といいます。最近の電気料金の値上げによって、電気代節約のために盛んに言われるようになったのがこの「自家消費」です。

我が家の場合、

「売電価格(8.5円)」<「電力会社からの電力購入価格(一番安い単価(夜間)で29円19銭)」ですので、経済効果(=節約)を一番出せる使い方は、上に書いた順番となります(なるべく電力会社から電気を購入しないようにする)。

キーワードは「自家消費」ね。

一方で、「電力会社からの電力購入価格よりも売電価格の方が高い」場合には、なるべく経済効果を出すには、余った電気を蓄電池に貯める(②)ことはせず、すべて売電(③)することになります。蓄電池の運転モードでそのように設定することができます。

<補足>

蓄電池があると、太陽光発電の余った電気を蓄電池に充電できるのはもちろんのこと、電力会社から買電して蓄電池に充電することもできます。ですので、夜間と昼間で料金単価が異なる電気料金プラン(夜間が安くて、昼間が高い)に加入することで、深夜に安い電力を買電し蓄電地に貯め、その貯めた電力を昼間に使用するという使い方ができ、夜間と昼間の料金単価の差額分、電気代を節約できることになります。天気予報が良くない時は、深夜のうちに買電して蓄電池に電気を貯め、太陽光発電が不足している昼間に放電して使うといった方法です。

「自家消費」、「売電」・・・など、太陽光発電と蓄電池の稼働状況を示す用語の意味とそれぞれの関係は、後日ブログに書きます

「kWh」と「kW」の違い

最後に、蓄電池を検討するときによく出ている「kWh」と「kW」の違いを書いておきます(最後に”h”が有るのと無いのとの違い)。

すでに上の文章にも書いていますが、蓄電池の容量は「kWh(キロワットアワー)」で表されますが、これとは別に「kW(キロワット)」という単位があります。

kW」は電力の瞬間的な強さを表す数値です(1kW=1000W(ワット))。
「kW」が大きいほど、その瞬間に使われる(使える)電力が大きいということになります。電力会社のHPを見たところ、冷蔵庫(450ℓ)は250W、ドライヤーで1200W程度の消費電力となります。

一方で、「kWh」は、「kW」に「時間」の概念を加えた単位であり、使われる(使える)電気の総量を表します。


例えば、2kWの電力を3時間使った場合は6kWhとなり、5時間使った場合には10kWhになるのです。

停電時に電気をなるべく普段と同じように使いたいでしょうか。また、日頃電気をどれだけ使っていて、どれだけ節電したいでしょうか。

蓄電池を選ぶ上では、そういった自分のニーズに応じられる蓄電池の仕様(最大出力(kW)、蓄電容量(kWh)など)を最低限把握して検討することになります。

我が家は、せっかくなら停電時もなるべく不自由なく電気を使えて、日々の生活でもなるべく電気を買わなくてすむように、それが実現できる蓄電容量と蓄電タイプの蓄電池を選びました。もちろん購入費用も踏まえて検討しました。

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~最後に~

蓄電池設置までの経緯を今後少しずつ書いていきます。

具体的には、「補助金のこと」、「販売業者さん選び」、「蓄電池製品選び」など、少しでもご参考になれば幸いです。

~まとめ~

〇太陽光発電の卒FIT2年半後に我が家に蓄電池を設置した。

〇卒FIT後は、太陽光で発電した電気は「自家消費」→「売電」の順とした方が節約になる。余った電気を自家消費するための方法として蓄電池の設置がある。

〇「kWh」は使用する(できる)電気の総量、「kW」は瞬間的に使用する(できる)電気の使用量である。蓄電池選びを行う上で、蓄電池の仕様(最大出力(kW)、蓄電容量(kWh)など)を把握することは大事。

次回は、蓄電池を設置した理由ときっかけ、について書きたいと思います。

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