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「太陽光発電+蓄電池+α」の「α」はPHEVでどうか ~余った電気を無駄なく使い切る~

EV、PHEV
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以前のブログ(「太陽光発電で余った電気を「自家消費」する方法 ~生活スタイルに合わせて自家消費率を上げる~」)では、「自家消費」を増やす(=余った電気を自分の生活に使用する)ための代表的な製品を紹介しました。

そこでもお伝えしたとおり、卒FIT後は、太陽光発電で余った電力(「余剰電力」(※1))は、「売電」するよりも「自家消費」(※2)した方が、電気代の節約ができます。売電単価が、電力の購入単価よりはるかに安くなってしまうからです。

(※1)「余剰電力」:太陽光発電で得られた電力量から、家庭内で使用した(=自家消費した)電力量を差し引いて残った電力の量。余剰電力は電力会社に売却することになります。

(※2)「自家消費」:太陽光で発電した電力を自分の家で使用すること

我が家は「太陽光発電」を設置後、10年経ち卒FITを迎え「蓄電池」を設置しました。「太陽光発電」のみの時よりも「蓄電池」設置後は「自家消費」はかなり多くなりました(=売電量を減らすことができました)が、まだ余ってしまう電力(=余剰電力(売電))がそこそこあります。

そこで、「蓄電池」を設置して自家消費を増やしてもまだ余ってしまう電力は、「PHEV(プラグインハイブリッド車)」を持つことでちょうどいい程度の電力を追加で使うことになり、無駄なく余剰電力をほぼほぼ使い切ることができるのではないかと考えました。

今回のブログを読むと、「PHEV(プラグインハイブリッド車)」のことが分かるワン。蓄電池を使ってもまだ余ってしまう電力(余剰電力)をPHEVでうまく使うことができるワン。

蓄電池設置後の余剰電力量(売電量)

蓄電池設置後の月別の余剰電力量(売電量)は以下の表のとおりです。

(kWh)
 1日平均売電量月合計の売電量売電量が最も
多い日
の売電量
2023年7月5.3154.612.0
2023年8月4.9150.914.1
2023年9月3.8113.310.8
2023年10月8.9276.519.0
2023年11月5.0151.414.6
2023年12月2.887.07.9
2024年1月4.1126.411.7
2024年2月6.6192.320.9
2024年3月9.0279.719.8
2024年4月7.9158.018.0
※2023年7月及び2024年4月は、月の一部期間のデータです。
我が家の蓄電池の蓄電容量は12.8kWh(実効容量:11.9kWh)、
太陽光パネル設置容量は6.3kWです。

「1日平均売電量」は「10kWh」を超えた月はありませんが、「売電量が最も多い日の売電量」を見ると12月以外のすべての月において「10kWh」を超えています。「10kWh」といえば、売電金額にするとたった85円(売電単価8.5円×10kWh)ですが、電力会社からの買電金額にすると337.8円(買電単価33.78円(昼時間第1段階料金の場合)×10kWh)に相当します。この売電部分(余剰電力)をうまく自家消費として(特に売電量が多い日に)活かしたいと考えました。

どのくらいの売電量が発生するかは、「太陽光パネルの設置容量」と「蓄電池の蓄電容量」の大きさのバランスによるところが大きいと思われますが、「売電」は、「蓄電池の蓄電容量」が「太陽光パネルの設置容量」に比べて過大というご家庭でない限りは、まったく発生しないということはないと思われます。各ご家庭においては、もちろん天気の悪い日に「売電ゼロ」となることもあるでしょうが、「その日の天気」、「その日の電力消費状況」、「季節」などによって多い少ないはあるもののおそらくは「売電」は多少は発生している状況が考えられます。

そこで考えたのが「PHEV(プラグインハイブリッド車)」です。

天気の良い日、蓄電池に蓄電容量一杯の電気が貯まった後の余剰電力を、何かちょうどよく使えるような方法はないか考えた時に、PHEVを思いついたんだ。車を買い替える時に検討してみようかな。

PHEV(プラグインハイブリッド車)の概要、余剰電力を使った最適な充電方法

概要

・PHEV(プラグインハイブリッド車)は、ガソリンと電気のどちらの動力源でも走ることができる車です。車のバッテリーに、太陽光発電で余った電気を使って充電することができます。

・PHEVのメリットの一つは、EV(電気自動車)のようにバッテリー切れ(電気切れ)になること(蓄電容量が底を突くこと)を心配しないでいいことです。電気がなくなればガソリンで走りますので、安心して遠出もできます。

・戸建てのご家庭では、自宅に200V(ボルト)用のコンセントを準備すれば、家のコンセントから充電ケーブルで車(PHEV)とつないで充電できます。

・PHEVは、EVに比べて、蓄電容量は小さいです(それゆえ、1日の余剰電力のみで満充電できる可能性があります)。

・PHEVは、車種にもよりますが、平均的には(多くの車種は)蓄電容量(満充電)は10kWh~20kWhです。

・PHEVは、車種にもよりますが、平均的には(多くの車種は)満充電した時に電気だけで走行できる距離は50km~100kmです(それ以上の走行にはガソリンが必要となりますが、日常的な買い物などには十分な距離です)。

余剰電力を使った最適な充電方法

PHEVへの充電を行うタイミングとして、天気の良い日の日中に太陽光発電により蓄電池が満タンに充電された後、余剰電力が発生したタイミング(売電が発生するタイミング)で、PHEVへの充電を行えば、その時の余剰電力量によっては、電力会社からの買電をせずに余剰電力だけでPHEVに充電を行うことができ、余剰電力を無駄なく使うことにつながると考えられます。PHEVへの一般的な普通充電の出力は3kW程度ですので、余剰電力が3kW以上あるような状況で充電できれば最適と言えます

(夜間と昼間で料金単価が異なる電気料金プラン(夜間が安くて、昼間が高い)に加入していても、近年電気料金の改定により以前ほど夜間と昼間の電力料金の価格差がなくなってしまった(夜間料金の優位性が少なくなってしまった)ので、できれば日中の余剰電力で充電したいものです。それが一番節電効果が大きくなります。)

☆以下のような状況の時に、太陽光発電の余剰電力を使って、PHEVへの充電を行うのが最適のタイミングと考えられます(蓄電池の蓄電容量は満タンとなり、3kW以上の売電が続いている状態の時)。

○PHEVの蓄電容量(バッテリー容量)が例えば12kWhであれば、一般的な普通充電の出力(3kW程度)であれば、蓄電残量が0の状態からでも約4時間で満充電できる計算になります。天気が良い日(余剰電力が3kW以上の状態が4時間継続するような場合(※))は、余剰電力だけで(買電なしで)充電できることになります。

(※)我が家は太陽光バネルの設置容量が6.3kWですが、完全にこのような状況になることはなかなかありません。季節にもよりますが、その日の天気や電力消費量次第では、余剰電力は概ね3kW以上を数時間維持できる日はあります。

○このように、PHEV は、EV(電気自動車)のように蓄電容量は大容量ではないので、天気の良い日であれば、ほぼ電力会社からの買電なしで1日の余剰電力だけで満充電できる可能性もあると考えられます。一方でEVは、蓄電容量は大容量ですので、例えば蓄電容量40kWhのEVであれば普通充電の出力(3kW程度)では充電には13時間以上の時間を要する計算になります(1日の余剰電力だけでは満充電できません)。

○1日の車での走行距離が10kmに満たないご家庭もあるかと思います。そういったご家庭では、電気(バッテリー)を使い果たしていない状態(ある程度蓄電残量がある状態)が数日間は続くため、毎日充電する必要がありません。天気が良く余剰電力がたくさんある日を待って充電を行えばよいわけです。

○天気の良い日の日中に(余剰電力がたくさんある時に)こまめに充電することで、うまくいけば、恒常的に「ほぼ電気代タダで充電」できるということになります。加えて実際にPHEVで走行する際に「電気だけで走るモード」を選択すれば、実質的に動力源にかかる「費用ほぼゼロ」で走行できている、ということになります。

○余剰電力の多いタイミングで充電し、(ガソリンではなく)電気を動力源のメインとして走行することにより、ガソリン給油の頻度も減り、電気代のみならずガソリン代の節約にもつながります。

○毎日日中に車で外出するようなご家庭においては、余剰電力で充電することができないので、余剰電力を有効活用するという点でのPHEVのメリットを生かすことができません。

まとめ

我が家は、実際にPHEVの購入計画があるわけではありませんが、将来的に車を買い替える時に検討したいと思いました。一般的なガソリン車と比べると購入価格は高くなりますので、補助金の活用もあわせて検討したいところです。

「蓄電池」の設置もそうでしたが、「太陽光発電」を持っていればこそのメリットを生かせればいいなと思っています。

※PHEVについては、以下の「東京電力エナジーパートナー株式会社」のサイトが参考になります。

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